釣り具メーカーがまかつが2023年8月に発表した最強の磯竿「アテンダー3」
竿が売れないと言われている昨今、アテンダー3は今も品薄が店舗で続いているようだ。
発表から数か月。がまかつは情報を少しずつ出す戦法をとっているようで、ようやく様々な情報が見えてきたのでここでまとめるのでぜひ購入検討の参考にしてもらいたい。
アテンダー3とは?
がまかつの磯竿を代表する名竿(めいかん)の一つ。
胴調子アテンダーシリーズの最新作で、2011年に発売されたアテンダー2から12年ぶりに登場した。
今回も2に続いて鬼才 松田稔が監修したということで大きな話題を呼んでいる。
がま磯アテンダー3
https://www.gamakatsu.co.jp/products/22212/
松田稔とは?
松田稔
がまかつ公式サイト
グレ釣りはもちろんチヌ釣りとアユ釣りにも一家言をもつレジェンド。鬼才と異名をとり釣り界に功績を残し続けている。釣りにおける数々の至極のテクニックは圧巻。いまはがまかつテクニカルアドバイザーとしてロッドやハリなどのタックル開発に心血を注ぐ。
スペック
- ソリッドトップ
- ソリッドトップ(チューブラとの継穂)を使用
- IMガイド
- 糸ガラミの減少、糸通りの良さを追究した「IM」チタンフレームSiCガイドを使用
- スクリューシート
- スクリュー型リールシート使用
- ノンスティック加工
- ラインのベタつきを抑え操作性・飛距離を高める凹凸を施したノンスティック加工を採用
- ガイド合わせ
- 竿のセッティングが素早くできるガイド合わせマーク付き
- ラバーグリップ
- ラバーのグリップを採用
- All Titanium
- すべて軽量で感度に優れるチタンフレームSiCガイドを装着
- スーパートップⅡ
- 繊細さと感度を追究しつつ、さらなる高強度化を目指し開発。当社巻き込み実験にて『SUPER TOP』と比較し、約1.7倍の強度を実現
- ウルトラASD(アクティブサスデザイン)
- 振出竿のスムーズな曲がりのネックになる継ぎ目の段差( クリアランス)を極限まで削減
- PCS(パワークロスシステム)
- 従来のカーボン素成に45°方向の高強度カーボン繊維を双方向から入れることにより、ネジレに対する剛性を強化
- タフマトリックスシステム
- 高弾性高強度素材であるトレカ(R)T1100Gやトレカ(R)M40Xカーボンを多方向に配置した構造
- タフライト
- 従来の樹脂にカーボン繊維を混合することで強度を上げ、さらに大幅な軽量化を実現した素材
- TORAYCA(R) T1100G
- 東レ(株)が次世代航空宇宙向けに開発した、世界最高クラスの引張強度を誇る、高強度かつ高弾性化を図った炭素素材
- NANOALLOY(R) (ナノアロイ(R))
- 複数のポリマーをナノメートルオーダーで微分散させることで、従来材料と比較して飛躍的な特性向上を発現させることができる、東レ社独自の革新的微細構造制御技術
ラインナップ
品名コード | 号数 | 標準全長(m) | 希望本体価格(円) | 標準自重(g) | 仕舞寸法(cm) | 使用材料(%) | モーメント | 継数(本) | 先径(mm) | 錘負荷(号) | 適正ハリス(号) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
22212 | 1.25 | 5.0 | 125,500 | 247 | 112.0 | C99.5 G0.5 | 21.5 | 5 | 0.75 | 1~4 | 1~3 |
22212 | 1.25 | 5.3 | 126,500 | 263 | 118.5 | C99.5 G0.5 | 25.5 | 5 | 0.75 | 1~4 | 1~3 |
22213 | 1.5 | 5.0 | 127,000 | 253 | 112.0 | C99.5 G0.5 | 22.6 | 5 | 0.75 | 1.5~4 | 1.25~4 |
22213 | 1.5 | 5.3 | 128,000 | 270 | 118.5 | C99.5 G0.5 | 26.5 | 5 | 0.75 | 1.5~4 | 1.25~4 |
22214 | 1.75 | 5.0 | 128,500 | 262 | 113.0 | C99.6 G0.4 | 24.5 | 5 | 0.8 | 2~5 | 1.5~4 |
22214 | 1.75 | 5.3 | 129,500 | 276 | 119.5 | C99.6 G0.4 | 28.4 | 5 | 0.8 | 2~5 | 1.5~4 |
1.25号
40㎝クラスの口太グレを狙うのに最も適しています。先短設計によって操作性が大幅に向上し、精度が求められるシビアな状況でも緻密な攻めが可能になります。ウルトラアクティブサスデザインによるスムーズな支点移動で50㎝オーバーの大型の引きにも十分対応できます。
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1.5号
大型の口太狙いや50㎝クラスまでの尾長グレが混ざる状況に対応します。50㎝オーバーの尾長グレでもしっかり対応できる胴のパワーで魚に主導権を与えません。一方で、胴調子ならではの曲がりで30~45㎝クラスのメインサイズでもしっかりハリスをいたわり対応できるオールラウンドモデルです。
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1.75号
根がきつい場所等での口太狙いや50㎝オーバーの尾長グレを狙うのに最適なモデルです。パワーだけではなく十分な粘りも併せ持っているので、細ハリスにしか口を使わないスレッカラシ攻略や瀬際に潜むモンスタークラスが狙えます。60㎝クラスの尾長グレでもしっかりと対応できます。
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ASDとは
がまかつの竿はASD(アクティブ サス デザイン)という謎の技術により美しい曲がりと魚を怒らせないという他では実現できないことを実現してきた。今回、アテンダー3のプロモーション映像が数多く公開されているのだが、この中で製造担当者が詳しく説明してる。
開発者談
アテンダーⅡでは『スーパーASD』といって、当時考え得るいちばんきれいな継ぎだったんですけど、機構だけでなく材料も考えてそれよりも進化させたのが『ウルトラASD』です。
素材を薄くしたこともあるんですが、継ぎ目ブランクが重なる部分の材料に衝撃吸収性の高い特殊材を使うことで、硬くならないようにしています。 もちろん『トレカ®T1100G』が使えるようになったので、強度が保てるようになったことが大前提としてあります。それがアテンダーの売りである、タメているだけで魚を浮かせられるという部分につながります。
竿の継ぎが曲がると何がいいのか。要はASDが入っていないと竿が魚の引きを吸収してくれない。荷重が(継ぎの部分で)トン、トン、トンと断続的に伝わると、止まったときにテンションが抜け、その間に魚が反転して突っ込んだりすることもあります。
そうすると、のされたり糸が切れたりします。スムーズに荷重が伝われば魚にスキを与えず頭をこちらに向けた状態でやり取りができる。
テストでオモリを吊り上げたとき、『ウルトラASD』が搭載されているとフワッと上がりますね。曲がりが戻るのもスムーズ。それは竿が起きる(魚を浮かせる)力になります。
関連映像
編集後記
松田ウキを販売している会社M&Mのライブ配信内では2024年にさらなるアテンダー3ラインナップが登場するような発言を松田稔氏がしている。
今後の動向にも注目したい!